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2009年4月

グリーフケア 悲嘆(GRIEF)

私は、愛する対称を喪失するという意味では、人間であるとはかぎらないで、悲嘆のプロセスは様々になってくると実感しています。

残されたものが、悲嘆を体験し、乗り越えるプロセス?をグリーフワークとも言います。

乗り越え方も様々ですし、期間や経過も様々です。

一般的なことと、日頃、感じていることを書きたいと思います。

1、突然の場合ー無感動・無感覚・現実離れー麻痺してしまったような場合です。

2、喪失感ー長い看病などの場合、特に、ぽっかり空いてしまい、どうしていいかわからなくなったりします。食べることができない。他、うつ病に移行していく場合もあります。

一方、悲嘆を、敵意、怒り・号泣と表す場合もあります。後者のように、激しいほうが、乗り越えたり、切り替えたりが早いように思います。

3、閉居ー2の喪失感が長引いて、自分を責めたり、空っぽになった時間に反芻してしまうときにうつに移行しやすいものです。

◆反応:身体的に、喉の違和感・食べられない・睡眠障害・動悸・故人との同調による不安定・易疲労感他

◆心理的:抑うつ感・憂鬱・不安・怒り・孤独・自責感・他

◎悲嘆にくれる。というのは、普通か正常な反応です。

むしろ、何もなかったかのごとく、振舞えてしまうことや、子供を亡くした場合もですが、長期化して抜け出せない場合です。

もし、抑圧して何もなかたかのようにいることは、後日、大きく不安定になる要素を含んでいることもありますし、体に不調としてでてきてしまうことも多々あります。最初に書いたように、プロセスも、反応も個人差があります。時間だけが解決とも言い切れません。

その人ごとに、生き残った人なりが、生き生きと生きられるように、私達は援助ができたらと、一緒に工夫していくところです。

院長 木村恵子

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パワー・ハラスメント

セクハラ防止法は守られないまま、パワーハラスメントも増えていますね。

パワー・ハラスメントとは、上司から部下へ。他、職務上の「権力を使った嫌がらせ」です。

例えば、

1)気に入らない人間に対し、暴力・罰金・

2)不合理・理不尽 なことで怒鳴りつける。

3)職場での無視・人前での侮辱

4)人権侵害ともいえる言動による、不法・不当な精神的・肉体的 被害ー怪我・命の危険

5)このことにより、就業環境の悪化や、雇用に対する不安を発生させる

★対処被害を受けたときの対処法や対策を考えるに当たって必要なこと

1、証拠の確保ーいつ、どこで、誰に、どのようなことのメモ・録音他

★先日、パワー・ハラスメントが労災に加えられました。

 当院は、労災指定医療機関ではありますが、うつ・自殺になってから、労災は悲しいことです。

早めにご相談ください。

院長 木村恵子

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疼痛

痛みに対する緩和の歴史はBC40まで遡ることになります。

おなじみのヒヨスや、ケシのアルカロイドは古代ギリシャ。日本の花岡青洲の通仙散も1804年ですが、スコポラミンを含むまんだらげが主成分です。

麻酔の話ではなく、精神科においての疼痛の工夫についてです。

1)心が痛いは、抑圧の連続や、ショック・・他多々

2)鑑別診断をした上で、原因不明の疼痛に、鎮痛薬ではなく、精神薬を使用することがあります。

痛みの神経の悪循環を遮る働きを利用したり、何故かわかりませんが、三環系抗うつ薬なども効くことがままあります。(SSRIの退薬症状に疼痛があった人もいましたが、)SSRIも視野に入れています。そのほかは、抗てんかん薬の効果も痛みの悪循環を取り除いてくれることがあります。

★痛みは心や体に何か起こっているサインです。そのサインが何を教えてくれるかをまず探して、場合によって、試してみます。

★痛みは、辛いものですが、サインであることを忘れて、原因がわからないままに抑えてしまうと、何が起こっているのかわからなくなるので、経過や鑑別診断が肝要です。

院長 木村恵子

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妊娠と薬

一般的なことになりますが・・よく聞かれますので。

精神の薬は危険か?解熱剤は大丈夫か?   という質問がよくあります。

当院が向精神薬を処方するからでしょうけれど(院外処方なので、責任のとれる範囲で処方致しますが)

「大丈夫ですか?」という質問の意味は催奇形性のことを聞かれていることになります。

私は、

1)太古の昔から現在まで、薬を服用していなくても、お腹の中でなくなっている赤ちゃんもいること

2)人体実験で、確かめることはできないこと

3)可能な限り、薬は減量か使わないのが原則ー特に、胎児の器官ができる初めの頃

★可能な限りというのは、妊娠・出産に耐えられなくなるまで減らさない:精神的にも肉体的にも安定していることを伝えます。

4)次は、胎児への移行・母乳への移行・臍の緒を切ったときの、赤ちゃんに対しての退薬症状など。

○パニック・うつ病などの薬始め、胎盤から胎児・母乳に移行する薬はとても多いのです。

◎場合によっては、産科が慣れていること、乳児を診る小児科との連携が取れているところの紹介を致します。

院長 木村恵子

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5月病

今年は体感的には 暖冬から、短い春ー嵐もありましたー一挙に夏の気配ですね。

4月に入学した方、社会人になられた方はおめでとうございます。とても、嬉しいやら、予想とちがっていたやら、緊張が続いていることと思います。

5月病とは、かつて、スチューデントアパシーと言われた言葉です。最近は、「適応障害」の範疇に入ります。

緊張しながら、馴染もうとしていて、約1ヶ月で、今年は長めの休みがとれるところも多いのではないでしょうか?(ブルーマンデーの長い版ともいえますね)。

◎症状としては、不安・いらいら・抑うつ気分・涙が出たり、感情の不安定・易疲労感・頭痛・不眠・食欲不振・・・

◎原因としては、上記に加えて、長めにリズムがくるってしまい、心身共に不調になるのでしょう。そうならないように注意する他に、なりにくいか、調子を戻すのには、この間にあやふやになりかけたことや、他にも、目標があるといいですね。楽しみもとてもよいです。

もし、気分転換がきつかったり、不眠が強く、辛かったら、相談に医療機関の受診をお勧め致します。病気になりかかったり、なってしまったりの場合もあります。その場合は、適切な治療が再度元気になる援助となることでしょう。

院長 木村恵子

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抗うつ剤 止め方

最近の気がかりな記事からやっと・・

同じ食べ物を食べていても、人により、消化・吸収・分解・排泄は違いますよね。

同じ人でも、体調や、周囲の影響で眠れない日があったりしますね。

薬の選択や、効果や、止め方は、まさしく オーダーメイドです。

私は、とりあえずですが、薬が必要な状態であって、飲みながら、元の自分に戻れたらー本人にしかわからないので、聞いてみます。

薬は飲みながらでも、元の自分に戻れて、動けるようになれば、とりあえず、一安心です。

誰にも、生活していれば、予定通りとか、毎日が同じということがないように、たくさんの刺激の中で、工夫しながら(これも、誰もがオーダーメイド)、うつ病なら、大きく鬱の波が来ない状態が個人により、違いますが、半年薬の量を持続とは言われていますが、私はご本人の生活の予想できる波の相談をしながら、その波を超えられたら、と、減薬の時期の相談をしています。

その時期が来たら、本人のペースでの減薬。減薬の仕方も皆さん、工夫しているので、例はお話ししています。

★肝要なところは、本人にしか、わからないので、私が処方内容として、予定を立てられませんし、本人のペースでの減薬となることです。

◎薬を飲みながら、元気だった人程、慎重に慎重に、卒業していくようです。

◎ここで、早く止めることに焦らないことです。退薬症状から、不調になり、ぶり返してしまうことになります。

院長 木村恵子

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抗鬱剤

最近の報道について

★抗うつ剤を飲んで、妻を殺害・人を殺したくなった・攻撃性(自傷・他害は表裏一体)

確かに、アクティベーション症候群・躁転はたまにあります。

でも???記事は飛躍していると思っております。

問題は別のところにあるのではないかと思うのです。

例1)もし、初回から、長期投与で様子を把握しない場合は危険

   ◎専門医ならば、起こりうることを説明し、不快なら、連絡や、早めの受診を進めま  す。

   上記のようなことや、薬剤の選択の為にも、慎重投与が基本であり、本人の状態を

   把握しながら、中止・持続・増量などの話を致します。

例2)

他科で、待ち時間にチェックリストで鬱と診断し、うつの診断とし、副作用の説明などなしで、「元気になるから」と、SSRI等を処方されて、不快な症状もなしに、飲めてしまった方が、退薬症状で精神科を訪れて、再投与から、辞める例は後を絶たないのです。

◎如何に、慎重に考えているか、様子を把握するように努めているかは書かれていません。

これらの記事で、いきなり服用を止めた場合の大変さはとても気がかりです。

説明と同意はされていますか?

院長 木村恵子

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心配 

今日は、不安と心配は違うことを書いてみます。

不安は4月10日に書いたように、漠然としたものです。

心配は、不安と違って、「今日の◎◎が心配」ー具体的なものなのです。

今の全世界的な状況で、この先の心配のない人は稀なのではと思いますが・・・。

なければ、???という感じでしょうか?

木村こころのクリニック 院長 木村恵子

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抗鬱剤

私は、抑うつ状態・抑うつ神経症には、本来の抗鬱剤は安易に処方しません。

また、抗鬱剤を使うときにも、本人の性別・年齢・過去に処方されていた場合、などに気を配りながら、本人やご家族に可能な限り、説明と、相談の上、処方しています。

今日は、抗うつ剤の種類と主な違い・副作用などについてです。

1)主な抗うつ剤

   古くから使われている抗うつ剤には、三環系・四環系などがあります。

三環系抗うつ剤

   アナフラニールー遺尿などにも効果があることがあります。

              夜間の悪夢を改善することがあります。

              点滴で、効果のある場合があります。

   アモキサン

   トフラニール

   トリプタノール

   アンプリット

   ノリトレン

   スルモンチール

   プロチアジン

四環系抗うつ剤

    テトラミド

    テシプール デジレル レスリン

    ルジオミール

三環形・四環系などと言われている上記の特徴は、副作用に抗コリン作用がつきものであることです。本人にあっているかどうかがわかまでに、2週間は副作用を耐えなくてはならないものです。

個人差はありますが、抗コリン作用というものは、

口渇・目の見えにくさ・便秘・尿閉等です。

2)新しいタイプの抗うつ剤ーSSRI・SNRI

    デプロメール ルボックス パキシル ジェイゾロフト トレドミン

副作用はやはり、個人差があります。姉妹でも違います。ない人も多いです。

(1)耐え難い吐き気・耐え難い眠気が代表的な副作用です。慣れるとは言われていますが、

試しただけで、わかるので、私はダメなら、少し休んで、違うものにすることを相談しております。

(2)適齢期の女性なら、胎盤から胎児に移行すること。母乳から分泌されること、臍の緒を切ったときの赤ちゃんの退薬症状の話をタイミングをみて、話します。

(3)SSRI/SNRIは急に止めたら、薬理学的に、退薬症状が出ますので、急に止めないことを説明致します。

(4)躁転することがたまにあります。

(5)セロトニン症候群になることがたまにあります。

院長 木村恵子

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ヒステリー

ヒステリーという言い方(病名として)は次第にされなくなっています。

転換性障害・身体表現性障害・解離性障害などと言われるようになってきています。

何らかの葛藤やストレスが、原因となり、以下のような症状が出たりします。本人の無意識に疾病利得が関連していることもあります。器質疾患を否定することが肝要になります。

○転換型のヒステリー:身体疾患との鑑別が必要ですが、場面性から判断できることも多々あります。声がでなくなったり、手足が動かなくなったりしますが、器質疾患の否定ができれば、自然に対応していれば、自然に治るものです。

無理難題に答えすぎて、振り回されてしまい、本人が普通に戻れなくなってしまうこともあります。

○解離型ヒステリー は、意識が朦朧となったり、記憶が欠如(思い出せなくなる)ことがあります。

解離性遁走ー突然いなくなってしまう。

記憶喪失

解離性同一性障害 いわゆる多重人格

★器質性疾患との鑑別の他に、詐病との鑑別も必要です。

院長 木村恵子

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心配

心配と不安は厳密には違って使われます。

○不安:漠然としたいたたまれないような状態

○心配:具体的な心配ー将来の心配。友人の心配。仕事や家庭の心配

というわけで、私は、

「今、1番辛いことは何でしょうか?」

「今、言えなければ後日言えるときに教えてください」

とお聞きすることが多いのです。そのときに、不安なのか、心配なのかは、今後を相談したり、診断していくときに、重要になってきます。

院長 木村恵子

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不安 不安発作

いてもたってもいられなくなり、辛いですね。場所・状況限定なら、これもご本人と相談しながら、2種類ぐらいの抗不安剤の飲み比べをしてできるようになれば・・と思っております。

家でもなってしまうようになると、悪循環なので、きっちり止めましょう。と言った具合で、その後、「お守りになるといいですね」という、何故ひとつでないかの説明もしながらしております。

またか、またかと思うと、「予期不安」というのですが、これが引き金になって、おこってしまうのです。

付)予期不安だけでなく、予期めまいとか、ご自信にとって、辛いこと、よくおきてしまうことには、「またかな?」というのが、引き金になってしまいます。

院長 木村恵子

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ドグマチール・スルピリド

私は、吐き気・食欲不振の強い方、うつ病かバーンアウトかわかりにくい方などに相談しながら処方しております。

少量は胃腸・中ぐらいが抗鬱剤・大量が幻覚妄想。と言われている薬です。抗不安作用が調度よい方もいらっしゃいますので。

初めに私が相談することは、上記の方に SSRIで吐き気きちゃったら、辛いですよね。からですが、

女性ホルモンをいじる作用もあるので、予め、女性にはこのことを説明しながら、少量にしております。

食事に変化が変という方には、再度、相談しております。

院長 木村恵子

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動悸

前回は「動悸」について説明しませんでした。

◆動悸とは、普段は意識しない、心臓の拍動・鼓動が平常よりも激しかったり、不快なものとして感じることです。「動悸がする」という場合は、心臓以外の精神的なこと・他のことになります。

1、動悸に胸痛・失神・呼吸困難・息切れ・浮腫み・脈のリズムの乱れがありますか?→心                 臓疾患が疑われます。

2、動悸に 息切れ・易疲労・倦怠感・頭痛・顔面蒼白がありますか?→貧血・他血液疾患

3、動悸に 空腹感・ふるえ・体重減少・発汗・→甲状腺機能亢進症が疑われます。

4、動悸に 空腹感・ふるえ・集中力散漫・意識障害・発汗(冷や汗)・→低血糖障害が疑5、動悸に 咳・痰・→呼吸器の病気が疑われます。

6、動悸に 高血圧・頭痛・体重減少・便秘・視力障害 → 褐色細胞腫が疑われます

★動悸がするー心臓以外

1)動悸に 頻脈・めまい・ふるえ・冷汗・吐き気 → パニック障害・不安発作

2)動悸に 呼吸困難・不安感・しびれ・興奮・意識混濁 → 過換気症候群が疑われます

3)動悸に 胸痛・めまい他 心臓神経症が心臓疾患の鑑別診断の後に疑われます。

○その他 動悸がするものとして・・発熱・起立性低血圧症・更年期障害・不安障害など

院長 木村恵子

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動悸

不安発作や過呼吸のときには、動悸はつきものです。

でも、鑑別診断はよく話しをお聞きしながら、必要です。

心臓の不整脈であったり、糖尿病の低血糖を動悸で感じる方もいらしゃいますし、慢性呼吸不全の人は呼吸を補うために脈が本来より早くなったりします。

甲状腺機能亢進症・副腎の褐色細胞種・・他の臨床症状からもこれとこれの鑑別が必要かと思ったら、ご本人と相談しながら、鑑別診断をお勧めしております。

★但し、不安発作と不整脈のような動悸と重なって、両方ありということもままあります。

院長 木村恵子

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